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- 高校受験に必要な準備は?
- 教科ごとの対策が知りたい!
- どんなことに注意すればいい?
Mr.michizane
「大人の階段のぼる」、そんな試験が高校受験
義務教育だった中学までとは雰囲気もことなり、そろそろ大人の扱いを受け始めるのが高校生。
子どもはのびのびと育てたいと考える親も、高校受験からは将来を見すえて少し構えてしまいますよね。
入った高校で大学が決まり、大学によって就職できる企業に大きな差ができる、そんな風に考える人も少なくありません。
だからこそ、悩みはつきませんが、(株)合格がこれまで受けた相談内容をまとめて、高校受験時に必要な情報をまとめました。
この記事を読むことで、高校受験に対する基本的な心がまえが身につくこと請けあいです。
では、ご覧ください。
高校受験前に必須のチェック項目5つ
高校受験を控える子どもやその親にとって、事前に確認しておきたいことはたくさんあります。
そこで、早期に確認して情報を集めるためにも以下のチェック項目については取り上げます。
項目1:地域ごとに試験の特徴を確認
まず、公立高校入試は、各都道府県ごとに試験内容が異なります。
そのため、自分の住む地域や通学可能区域の学校の試験の特徴を把握することが必須です。
エリアごとに受験できる高校の制限や試験時期、願書の提出など押さえておくべきことは山ほどあります。
それに加えて、全国的に共通することといえば「知識活用型の問題の出題が増えた」ことでしょう。
2020年の入試制度変更に伴い、知識を活用し問題を解決するという「活用型問題」の出題傾向がいままで以上に、全国的な高まりを見せています。
項目2:国公立・私立での違い(教科数も違う)
国公立入試と私立入試ではそもそも入試の仕組みから異なります。
公立高校であれば都道府県ごとに試験内容の違いがありますが、「学力試験(5教科)」・「内申点(調査書)」・「面接・特色検査(実施校のみ)」で合否判定を行います。
- 学力試験(5教科)
- 内申点(調査書)
- 面接・特色検査(実施校のみ)
一方、私立高校の入試は「一般入試…(国・数・英3教科受験)」「推薦入試(専願)」「推薦入試(併願)」があり、出願方法を選択することができます。
- 一般入試…(国・数・英3教科受験)
- 推薦入試(専願)
- 推薦入試(併願)
必要となる学力は特に私立において大きな差があり、名前を書けば合格できるところから、難関私立で出題も応用の問題が多く、難易度が高いこともあります。
そして、公立の場合は設けている成績の基準が学校によって違うため、早めにチェックしておくことが重要です。
項目3:過去問による傾向
学力試験の点数を上げるためには、過去問から出題傾向を知り、しっかり対策をすることが最短の近道です。
過去問演習では自分の苦手な問題の傾向を把握できるため、その苦手を受験前までにしっかり潰します。
過去問は大きく試験内容が変わると役に立ちませんが、レベルが大きく変わることはそれほどなく、基本的なところでつまずくのか、あるいは応用でつまづくのかなどがわかります。
また、過去問は9月から解き始めることです。
秋以降は学校行事も増えるため、勉強に割ける時間は意外と少ないのです。
弱点を早めに把握し、克服する時間を十分にとることができる9月から過去問演習はスタートします。
もちろん、演習時期は志望校や学力にもよるため、先生や塾の教師などと相談して決めましょう。
項目4:偏差値などから目指す高校を決める方法
まずは自分にあった学力の高校を3~4校選び、第一志望群を設定します。
決まった後、必ずやらなければいけないことは高校見学・説明会に必ず行くことです。
「自分に合っているか?」というポイントはとても重要で、この学校に通いたいと思わせるような高校を志望校とすることで必然的にモチベーションも上がりますし、受験をポジティブに捉えることができるでしょう。
夏から高校見学や説明会が開催されるため、受けたいと思っている高校には必ず足を運ぶびましょう。
項目5:キーとなるのは主要教科
主要教科について、「内申点(調査書)」は9教科の成績を使いますが、一般入試当日の学力試験は5教科です。
当日の得点で高校受験の全てが決まるといっても過言ではありません。
内申点が微妙でも当日高い得点を取ることができれば、合格します。
また、1・2年の内容をきちんと押さえることができていて、基礎がしっかり入っているなら想定外の変化にも対応できます。
それが十分な得点を出せるように主要教科を鍛える魅力といえます。
じっくり受験生の夏までに5教科の基礎を叩き込みます。
ベースがしっかりしている状態から問題演習・過去問演習をすると得点力は格段に伸ばせます。
5教科それぞれの対策(概要編)
次に、5教科それぞれの対策について解説します。
通常の勉強との違いや、教科特性など高校受験に関する教科の捉え方についてもお伝えします。
教科1:国語
国語は公立試験なら満点も狙える教科です。学力の基礎であり、日本語をある程度読み書きできることで十分に100点を狙える教科です。
出題方式にもよりますが、漢字や読解を押さえて、文章を読み込めれば高得点を狙えます。
一方で、国語を得意とする受験生は多く、差がつきにくいというデメリットもあります。
そのため、簡単な問題で落とさないように勉強しておき、他の教科で差をつけられるようにしておくためにも、最低限の勉強量の確保が不可欠な教科です。
教科2:英語
英語は、国語である日本語に対して、小中学校から始める英語科目の出題です。
特に中学の学習内容を前提とした出題が行われており、文法や読解なども要求される科目です。
ヒアリングも試験内容に含まれているため、読み書きだけでは対策が不十分な教科としても知られています。
英語の場合、単語と文法に重点を置くことは多く、これをある程度鍛えることでそれなりの点数が取れるようになります。
しかし、単語の意味だけではわからない熟語や組み合わせ次第で意味の変わる前置詞などは、別に学習ポイントを押さえておく必要があります。
特に英語は日常生活で使わない言語のため、文脈判断には限界があります。
それをどれだけ事前に学習してカバーできるかにかかっている教科ともいえます。
教科3:数学
高校受験で地域によっては難関問題が公立でも出題されるのが数学教科です。
数学には基本と応用問題が出題されており、特に図形や関数は、得点率に大きく関係します。
また、中学生が数学を苦手としていることが多いこともあり、全体的に点数が低いことや応用にはが立たず、基本問題のみで得点するといったこともあり得る教科です。
対策としては、基本的な公式や計算能力をまずは磨いて、知識や計算能力の不足がなくなった段階で、基本的な知識を組み合わせた問題を解く力を身につけることです。
いきなり応用問題で長考して鍛えようとしても、頭は働いておらず、大して意味はありません。
それよりも、確実に出題される基本的な問題は解けるようにしておき、解けない応用は基礎を組み合わせた思考力を鍛えられる段階になるまで基本に集中します。
下手に応用を得点しようと鍛えても受験勉強が上手くいかないためです。
特に数学が得意でも躓く問題を苦手な人が解けるようになる労力は計り知れません。
教科4:社会
社会では、教科の特性として暗記の部分が大きな割合を占めており、実質的に覚えることが受験勉強です。
もちろん、記述や読み解きに関する正誤問題なども存在しますが、その回答できる力を支えるのもまた、当日までに覚えて身につけた知識です。
ただし、社会には歴史や地理など特性の異なる分野が含まれているため、点の取りやすい部分が人によって異なることがあります。
教科5:理科
高校受験で理科は、得点できる人とできない人が大きく分かれます。
数学的な要素を含んでおり、それでいて知識として理科に該当するさまざまな化学や物理、生物、地学の4分野が含まれます。
基本的な知識を問われるものから、実際に式などに当てはめて計算・思考し、答えを出す問題まで幅広く対策をしておく必要があります。
特に理科は実験式の問題もあるため、問題の意図を探る読解力と計算力という複合的な能力が試される教科でもあるのです。
高校受験での注意点4つ
最後に、高校受験で気をつけておくことを取り上げます。
注意点1:まんべんなく勉強するのは悪手
高校受験における勉強の仕方で気を付けるべき点の1つは、全ての教科をまんべんなく勉強することは避けた方が良い、ということです。
多くの人には、得意な教科とそうでない教科が存在し、試験で取れる点数にもばらつきがあります。
それまであまり点数が取れてこなかった教科の勉強に時間を費やすよりは、自分の得意な教科で少しでも多く点数が取れるよう対策をすることが、受験直前期には大切です。
大きく時間を取る教科を高得点が狙えそうなものだけに絞り、過去にミスをしてしまった問題や苦手を感じている分野を整理して、本番で確実に正解できるよう復習をします。
注意点2:試験勉強だけじゃない内申点の重要性
高校受験では本番の試験に向けた勉強に焦点が当たります。
しかし、ほとんどの高校受験では「内申書」が作成され、その内容が入学者選抜において選考基準になります。
つまり、本番の試験で良い点数を取ることができたとしても、内申点が極端に低ければ、志望校合格を手にできない場合もあるということです。
そのため、受験本番だけ頑張るのではなく、もっと前の時期から普段のテストなどにも力を入れ、少しでも内申を上げることを頭の片隅に置いておく必要があります。
気になるのは、中学のどの時期からの成績が内申書に反映されるのかという点です。これは都道府県によって異なります。
例えば、神奈川県では中2と中3の成績、埼玉県では中1〜中3の成績が記載されます。都道府県によっては、その直前の試験勉強を受験勉強よりも優先する必要が出てきます。
特に上記の県では、特定の試験だけに注力できず、中学に入学した時点から高校受験を見据えた行動を取り、勉強計画を練ることがとても大切です。
注意点3:私立は高校教科書レベルに限らない
志望校を選ぶ段階に入ってくると、公立高校と私立高校の両方が視野に入ってきます。
公立入試と私立入試におけるもっとも大きな違いは、受験に必要な科目数です。
公立は5教科の問題を解く必要があるのに対して、私立では国語・数学・英語の3教科のみなど、少数教科で出題されるのが一般的です。
特に私立は教科書の内容のレベルを超えた内容が問われることもあるため、出題を事前に調べたうえで対策内容には注意します。
注意点4:場合によっては推薦入試も検討する
最初にも述べたように、高校入試では中心となる一般入試だけでなく、推薦入試という方式が用意されています。
合格したら絶対に入学することが条件になっている単願の推薦入試、他の学校も同時に受験できる併願の推薦入試などもあります。
中学の成績など、一定の基準を満たしていれば、学校と相談して出願することができます。
どちらも、一般入試に比べてある程度有利な条件の入試であるため、合格可能性は高くなります。
確実に合格を目指したいという受験生は、保護者や学校とよく相談のうえで、推薦入試の受験を検討しましょう。
まとめ
今回は、高校受験前にかんする情報をいくつかご紹介しました。
- 必須のチェック項目5つ
- 5教科それぞれの対策
- 高校受験での注意点4つ
思春期を迎え、スケジュール的なことからメンタル的なことまで、様々なことをしっかりと考えながら準備が必要な高校受験です。
試験を受ける子どものほうも、それを支える保護者の方も、なかなか気が抜けない大切な時期ですね。
今回の記事が少しでもお役に立てたなら幸いです。