【認知特性でその人にあった学習法を】同時処理・継次処理について

この記事で答えが見つかる!
  • 自分に向いた勉強法がある?
  • 同時処理と継次処理って?
  • 自分はどっちなのか知りたい!

Mr.michizane

(株)合格( @gokaku_company)です。 太宰府天満宮の参道にある企業 「合格」に関する事業を展開 何度もメディアに登場 太宰府みやげの定番【学問のするめ®】100万袋以上販売

自分にあった学習法ってありますか?

勉強をしたくてもどのような勉強法があうか分からず困っている方もいるかもしれません。

人の認知特性と呼ばれる性質について一緒に考え、少しでも勉強法に悩む方にぴったりの学習法をお伝えします。

認知特性とは、「目で見る(視覚)、耳で聴く(聴覚)のような五感のような感覚器官からの情報を脳の中で処理(その過程には、情報を整理し、記憶し、理解する事)すること」と説明できます。

人にはそれぞれ認知特性があり、得意とする情報の処理方法が存在することがあります。

今回は認知特性や認知特性にあった学習法についてお伝えします。

認知特性は2つ!それぞれの定義とくわしいチェック方法をご紹介!

情報処理をするとき、得手不得手がありますか?

「あなたは、繰り返し言葉で説明されても理解できないけれども、図や表を基に説明されるとわかりやすい場合はありますか?」

これはその人の認知特性が、言葉でただ説明するよりも視覚的なサポートがある方が理解しやすい場合によくあるケースです。

認知特性は、アメリカの心理学者であるカウフマン夫人によって、「継次処理」 「同時処理」という2つの認知特性に着目して考えるることが提唱されました。

人それぞれ、継次処理が得意な方、同時処理が得意な方がいるそうです。

継次処理と同時処理の違い【詳しいリストあり】

継次処理とは、「継次処理とは 、情報を1つ1つ順番に理解していく認知特性」です。

例えば、目的地までの道順を1つ1つ聞きながら進んでいく方が、一遍に道順を教えてもらうよりもやりやすい認知処理の仕方をされることが多いです。

対して、同時処理とは、「情報を全体としてとらえ、部分同士を関連付けて理解していく認知特性」です。

例えば、目的地までの進み方を決めるとき、地図をみて、全体をとらえてから歩いていくような方にこの認知処理が得意な方も多いかもしれません。

人それぞれ得意な認知特性が違う可能性があり、得意な認知特性で学習したほうが理解しやすい可能性があります。

教育学者の藤田和弘さんによると、同時処理と継次処理の方の理解しやすい指導法は以下の様にまとめられています。

継次処理を得意とする子ども
  • 段階的な教え方
  • 部分から全体への方向性を踏まえた教え方導
  • 順序性を踏まえた教え方
  • 聴覚的、言語的手掛かりの重視

継次処理の子どもが理解しやすいのは1つ1つ順を追って説明されるやり方です。

 

同時処理を得意とする子ども
  • 全体を踏まえた教え方
  • 全体から部分への方向性を踏まえた教え方
  • 関連性を踏まえた教え方
  • 視覚的、運動的手掛かりの重視
  • 空間的、統合的要因の重視

同時処理の子どもには、知識を関連して結びつけて、全体像を見せた上で細かい情報を補足していくような指導法があっていることが多いです。

そのため、継次処理の方に指導する際には、やり方の手順を順を追って音声を入れながら指導していくとわかりやすいと感じるかもしれません。

また、同時処理の方への支援として、目で見てわかりやすくやり方を提示してあげることがよいのかもしれません。

認知特性のチェック方法

認知特性をチェックするには、先ほども登場しましたカウフマン夫妻が作成した「K―ABC」と呼ばれるテストバッテリーを用いる方法もあります。

それ以外にも、以下の特徴からどっちの特性かな?とその子どもの行動観察によってある程度見抜くこともできるかも知れません。

よければ以下のチェックリストをみてどちらの方が多いかご確認ください。

同時処理傾向の方に多い特徴
  1. 地図を見て位置情報を把握するのが早い(道順を覚えるのは苦手)
  2. 冷蔵庫を見て作る料理をパッと思いつく(レシピの再現は苦手)
  3. 司会(ファシリテーション)が得意
  4. 絵は色々な場所を同時に書き進める
  5. 漢字は書き順に拘らない方が覚えやすい
  6. 仕事は最初に「何をするか」を伝えると取り掛かりやすい(自分なりのやり方で進めるのが得意)
  7. 事務仕事は早くて大雑把
  8. 車の運転は得意
  9. 話すときは順番には囚われない

 

続いて継次処理傾向の方の特徴です。

継次処理傾向の方に多い特徴
  1. 地図より、道順のメモの方が理解しやすい(道順を覚えることが得意)→言葉で1つずつ整理して覚える方が得意。
  2. 冷蔵庫を見て、材料を1つずつ確認して料理を考える(レシピの再現は得意)
  3. 司会(ファシリテーション)は苦手→いっぺんに色々なスキルを同時に使うことは苦手。
  4. 絵は端から順番に書く
  5. 漢字は書き順で覚えるのが得意
  6. 仕事はまず何をするか伝えてあげた方が取り掛かりやすい。(マニュアル得意)
  7. 事務仕事はゆっくり正確
  8. 車の運転は慣れるのに時間がかかる
  9. 話すときは順序立てて話す

いかがでしたか?

実際のチェックリストを見ながら、どちらの認知特性が強いか考えながら学習を考えてみるとよいでしょう。



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認知特性にあった学習法

続いて認知特性にあった学習法をお伝えします。

同時処理傾向の方へのおすすめの学習法

同時処理の方は、視覚的な情報によって学ぶことが得意な可能性があります。

そのため、動画を用いて勉強し、図形等を学ぶときでも立体の構造や展開図の構造が見えるように確認していく必要があります。

同時処理の方は全体から概要をとらえるのが上手ですが、自己流の解き方をしてしまい、計算ミスやケアレスミスが目立つ可能性があります。

細かい計算ミスの見直し方法などを会得していくとよいかもしれません。

継次処理傾向の方へのおすすめの学習法

継次処理の方は順序だてて考え理解することが得意な方が多いです。

そのため、勉強をするときに、やり方を理解し、順序だてて物事を理解することがよいかもしれません。

分かりやすく、シンプルに1つずつ理解していくのも効果的です。

問題を解く際には、参考書や教科書を用いて手順書を作り、手順書を見ながら解いていきながら、問題の解き方を理解することも効果的かもしれません。

続いて指導例をご紹介します。

例として中学生の平方根の問題を継次処理タイプの子への指導の一例と同時処理タイプの子への指導の一例を紹介します。

実際に、具体的な数字とどのくらいの大きさのルートになるのか一覧表を見ることで、数字の量感を意識し、数字の法則性を学びながらルートを理解していきます。

一方で、継次処理の方の場合は、以下のような形で、ルートの外し方、ルートの中身の数字が大きくなった時の処理の方法を工程に分けて学ぶことでより理解しやすくなります。

このように、同時処理の方、継次処理の方では、学び方が違うことがご理解いただけたと思います。

まとめ

人には認知特性があること、認知特性によって学び方が違う可能性についてお伝えしました。

ここまでの内容をまとめます。

  • 認知特性とは「視覚、聴覚などの五感を使った感覚情報の情報処理の仕方」のことをいい、それぞれ人によって得意な認知特性が異なる。
  • 認知特性には、継次処理、同時処理と呼ばれる認知特性があり、それぞれの方にあった伝え方が研究されている。
  • 継次処理の方には、1つずつ丁寧にわかりやすく伝えると効果的。
  • 同時処理の方には図やイラストを用いて結論から(全体から)伝えることが効果的。

対象者の認知特性や強みに合わせて、効果的な学習をしていきましょう。

 

参考:藤田 和弘(2019)「継次処理」と「同時処理」 学び方の2つのタイプ: 認知処理スタイルを生かして得意な学び方を身につける

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