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- 受験に勝つために必要なことは?
- 受験勉強でモチベを維持するには?
- くじけそうなときにどうすればいい?
Mr.michizane
受験生、コンパスの準備、OK?
受験勉強は山登りやマラソンと同様です。途中で疲れ果てて動けなくなったり、方角が分からなくなって迷子になったりしてはゴールまでたどりつけません。
目的地まで到達するには、方向性を確かめながらペース配分をする姿勢、そのための準備が必要です。
そこで今回は準備物として「計画:目的と目標設定」についてお伝えします。受験勉強を始めて迷子にならないための策をあらかじめしっておけば、長い受験勉強を勝ち抜き、見事ゴールにたどり着けます。ぜひ通してお読みください。
迷子の受験生、いませんか?
受験とは、とても孤独で、長くけわしい戦い。
受験生ともなれば「受験勉強」「受験生」「合格」「塾」「模試」など、受験に関するワードが頭の中でグルグル回り、環境もすべて受験一色になります。
しかし、環境や雰囲気に押されて「受験生」になっていますが「なんのためにやっているのか」分からなくなる場合があります。とくに成績が上がらない、やる気が起きないというマイナス要素が絡むときです。
そこで今回は、受験に対するマインド的な話をします。つまづいた場合に、どのような対処法があるのかについてもお伝えします。
まずは、目的と目標の違いについてです。
受験勉強における目的と目標の違いとは?
目的と目標をクリアに
★目的と目標の違いは登山をイメージ
登山をする際、誰もが頂上をめざします。目的は登山でいえば、頂上です。「○○高校(大学)に合格する」であり、人によっては「○○模試で校内ナンバー1になる」かもしれません。ビジネスなら「今後5年間で経常利益を2倍にする」や「○○業界でナンバー1になる」などの戦略やビジョンをさします。
対する目標は、目的である「○○高校(大学)に合格する」ための手段といえます。頂上に到達するには、身一つあれば…というわけにはいかないでしょう。身支度、足腰のトレーニング、健康観察、ペース配分、適度な休養などが必要となります。それらすべて、登頂という目的を達成するための手段です。
受験の話に戻すと、合格するために「何をどうするのか」具体的にやることを決めるのが目標設定です。目的を達成するためには、目標が1つとは限りません。
レース中に苦しくなったとき、「まず次の電柱まで走ろう」と心の中でつぶやきながら走った。
元マラソン日本代表オリンピック出場選手・君原健二
電柱の1本1本が目標であり、ゴールテープを切ることが目的と言えます。
「得意な数学で満点を取る」もそうですし「苦手な英語を克服する」「関係代名詞を完璧に理解する」も小目標に設定できます。あるいは「起床や就寝時刻を決める」「1週間に2、3回はランニングをする」なども含まれます。
受験勉強に目的と目標が必要な理由3つ
受験は長期戦!
「受験勉強に目的と目標が必要」と言われたとしたら「当たり前でしょ?!」と思う方はいるでしょう。その当たり前を、いま一度確認いたします。少し専門的な話も入りますが、読後には納得いただけるかと思いますので、ぜひ通してお読みください。
理由1:ただ勉強するだけでは結果は出せない
当たり前のことですよね。ただ、やみくもに、何も考えず教科書や問題集の問題を解いて合格できれば苦労しません。何かしらの変化を起こさないと結果は生まれないでしょう。
しかし人間の脳は、変化を嫌うようにできているそうです。以前と異なる行動や思考を始めようとすると、脳は前の状態に戻そうとします。専門用語では「ホメオスタシス」と呼ばれます。特に身体的・生理的な働きに影響を与えるといいますが「前の方が気楽だったから戻りたいなあ」と思ったり、前進する気力を失ったりするのです。
頭の中では「これではダメだ、変えなくちゃ」と思っても、脳は元に戻ろうとします。なかなか人の行動は変えられない…というのは、実は「どうしようもない」ことなのです。
理由2:ほどよいスピードで、やる気を保ちやすい
「でも、変化を求めるときもあるのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。確かに急激な変化、大きな変化に対して人間の脳に「防衛本能」が働くといわれます。面白いことに、人は変化を嫌いつつも新しいものを求める存在でもあるのです。
その姿があったからこそ、今まで進化や発展を繰り返してきたともいえます。それは、とにかく長~い道のりです。じっくりと時間をかけて変化してきたのです。変化が急激であれば、反動でマイナスになり、かえって退化してしまったかもしれません。
ほどよく、ゆるやかな変化を、長期的に積めるかどうか…それが本当の進化や成長につながるのではないでしょうか。その意味で、目的と目標設定をあらかじめ設定しておいた方が、やる気をキープさせつつ、ほどよいスピードで変化させられるのです。
理由3:長期目線で戦略的に学習を進められる
受験勉強に対する批判もあります。しかし、受験勉強があったからこそ、将来の夢を叶えて実社会で活躍できたという人もいます。勉強は運動と同じと考えてもいいでしょう。
プロの道を歩む人は皆、長期に練習や修行を繰り返してきました。明確な目的をもち、それを達成するために「今、何をどう重ねるべきなのか」を把握し実行に移した人です。困難にぶつかったときは、自ら考え試し、新しいことにも挑戦します。
最終的に大きな目的を達成するのは、一過性のモチベーションアップや一発勝負にかける人ではありません。やはり、明確な目的設定→達成ための手段を細かく洗い出す→計画を立てる→行動に移す、その姿勢が重要なのです。
- ただ勉強するだけでは変われない
- ほどよい変化、やる気をキープできる
- 長期目線で戦略的に勉強できる
絶対に挫折しない!目的と目標設定の注意点3つ
計画とは目的と目標設定
計画を立てる際、例えば「○○高校に絶対合格する!」という目的があり、そのための目標を大中小問わず洗い出すとします。受験校の出題傾向を捉えつつ、現時点での自分の強みや弱みを書き出しましょう。そのなかで克服すべき教科や単元、得意をキープすべき分野を整理します。
その後は優先順位をつけて時系列にピックアップ。月ごとの大目標を立てたら、週ごとに中目標、さらに1日ごとにやるべきことを分けていきましょう。それが「計画」です。最初はうまくいかなくても構いません。モチベーションをキープすることが重要です。
注意点1:目的と目標は完璧でなくていい
中高生なら、学校から定期テストや模擬試験に向けた計画書の作成を求められるでしょう。教科書や参考書のページ数を事細かに書く子もいますが、大事なのは、実行できるかどうかです。計画を立てて投げ出してしまっては元も子もありません。
塾に行っていれば、講義内容はあらかじめ知らされ、学習過程や宿題等について詳細に提示されるので、計画は必要ないかもしれません。ただし、そうであっても、長期的な視野で目的と目標を明確にした長期プランは必要です。
「目的と目標は完璧でなくていい」には理由があります。第1に考えたいのは、やる気をキープさせることです。計画は最終的な目的を達成するためのもの。ゆとりを少し持たせるのも有効な方法です。一日でも、半日でもいいので「補正時間」や「ひと休みの時間」を設定した方が、長続きします。
注意点2:うまくいかないと感じたら計画を変える
計画を立て慣れていない場合は、始めのうちは手助けが必要でしょう。計画を立てるには、目的や目標、優先順位の設定など数多くの視点が必要です。自分の弱点が見えない場合もあるので、学校や塾の先生のサポートをお願いしてもいいでしょう。
しかし、先ほどお伝えしたように、完璧にする必要はありません。途中で修正をかければいいからです。また、計画を変えるのは、行き詰まったときにモチベーションを上げる機会になります。自分のやりやすいように立て直して、実行率を高める内容にすれば、安心して机に向かえます。
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注意点3:学習が進まないときは「読むだけ」でOK
そうはいっても、進行が滞ってしまうときもあるでしょう。そのときは、計画した箇所の教科書や問題集を「読むだけ」あるいは「解説をチェックするだけ」でいいのです。
以前やった問題をもう一度解くなどして「何が何でもとりあえずやった」感覚を持続させます。計画の実行具合(評価欄)に〇を付けられなければ△としますが、気持ち的に「とりあえずできている」と思えば合格!でいいのです。
実は、これができるのも目的や目標をもとに作成した計画のおかげです。ただやっているだけの受験勉強では、振り返りもプラス評価も一切できないでしょう。
- 計画を完璧にしすぎなくてよい
- うまくいかなければ計画を変える
- やる気がイマイチのときでも「とりあえず」
まとめ
目的と目標を立てる習慣は将来につながる
今回は、目的と目標というキーワードをもとに、受験勉強を続けるための方法を解説しました。最初にお伝えしたように、受験勉強も登山に例えられます。たかが受験、されど受験。賛否両論はありますが、受験勉強は、将来に活かせる要素をたくさんもっています。
社会人になって「会社の○○を達成するために何をどうすればよいのか」、その視点を養えるのも受験勉強です。長期目線で戦略的に取り組んだ経験があるからこそ、社会に出ても役立つのです。
当記事がお子様のサポートに活かしていただけたらうれしいです。次回も受験生や保護者の方々に向けて受験勉強に関する話題を取り上げます。ぜひ楽しみに待っていてください。