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- 勉強を習慣にするための方法はあるの?
- やる気が出ないときにどうしたらいいの?
- スマホやゲームはやっぱりダメ?
Mr.michizane
勉強の習慣づけは今からじゃ遅い?
土日や長期休みを利用して一気に勉強したり試験やテスト前に一夜漬けで勝負をかけたりする子は少なくないでしょう。しかし、その反動は意外と大きく、疲れを加速させることもあります。
「どうせ自分は長続きしないから」「計画を立てても集中できないから」という理由で、受験勉強しなさい!という大人の声に耳を傾けない受験生もいます。思春期であれば、さまざまな思いを抱き、悩みを深くすることもあるでしょう。
しかし、勉強の習慣づけは、捉え方ややり方次第で可能なのです。習慣化のコツは「勉強せざるを得ない状況」をいかに作れるかにあります。今回は、長い受験勉強を勝ち抜くための方法を紹介します、ぜひ最後までお読みください。
勉強の習慣化は本当に可能なの?
ゴール設定→計画後に「勉強せざるを得ない状況」をつくる
習慣化とは何でしょうか?最初にお伝えすると「やる気がないから勉強できない」状況から「やる気がなくても勉強できる」状況を作りだすのが習慣化といえます。その理由を次から説明します。
目的や目標を明確にし、優先順位で要素をまとめて計画を立てる…その大切さが分かり、計画を立てたとしても「行動に移せない」と悩む子もいます。あるいは計画を立てて満足してしまう子です。
計画はスタートラインに立てたということ。力を付けるには、実行しなければいけません。運動部のトレーニングと一緒です。受験勉強も目的と目標が定まり、計画を立てたら”練習メニュー”をこなす必要があります。
しかし、なぜか勉強については「やる気がないから勉強できない」という言い訳が通ってしまいます。勉強に関する「やる気」を特別視しているからでしょうか…。
実はやる気とは、皆が皆いつでもどこでも持っているものでもありません。語弊はありますが、そもそも「やる気が出ない」というのも普通のことなのです。
先ほどの運動部を例にあげましょう。野球部、サッカー部の子だって、ときには「あ~何だかやる気が出ないなあ…」と思うでしょう。しかし、だからといって簡単にサボることはありません。ある意味、習慣化されているからです。
勉強も「習慣づけ」が必要なのです。自然に手が動く足が動く状況を作りだす…。お風呂から上がったら歯を磨くのと同じように…。「運動部の朝練がイヤでも、学校に行き走り出したら普通にできる」のと同じように…。
つまり、そうならざるを得ないシチュエーションづくり。それが受験勉強でも必要なのです。
- やる気ある、なしに関わらずやれるのが習慣化
- 自然に手が動く、足が動く状況を作りだす
- そうならざるを得ない状況を作りだす
勉強する習慣を身につけるコツ5選
とにかく「やれる状況」を作ること
前章で、習慣化は勉強の環境をつくることからスタートということをお分かりいただけたでしょう。ここでは、勉強する習慣づけのコツ5つをご紹介します。特別なことではありません。運動部の朝練、放課後の練習などをイメージしながら読んでみてください。
コツ1:いつ・どこでやるのか決める
勉強のシチュエーションをつくるのは簡単です。場所と時間さえ確保すればできます。机なのか、ダイ二ングなのか、お風呂に入ってからやるのか、夜と朝に分けてやるのか。子どもたち自身が決めます。
コツ2:ウォーミングアップをする
やる場所ややる時間を決めても、なかなかスタートできない場合は、まず机の上に教科書や問題集を開いてみましょう。好きな教科からスタートしたり、最初にストレッチや体操をしてから始めたりしてもOK。
このときスマホやタブレットを開いてしまうと、いくら学習に沿ったものであれ、ず~っと見てしまう可能性があるので、避けた方が無難です。
コツ3:小さなステップを積み重ねる
最初からたくさんのことをやろうとすれば、挫折しやすくなります。見通しを立てて、無理のない範囲で計画を立てるのが重要ですが、しばらく実行して「これじゃ、やれないことの方が多くなる、たまる一方だ」と思えば、計画の一部を削除しましょう。
削除は最低限やるべきことを残すという意味です。やれることをやって気持ちを上げる、貯金をためるようにしていった方が、モチベーションもキープできます。
コツ4:結果(数字)を記録として残す
ステップを積み重ねるのと同時に、やれたことには丸を付けたり二重線を引いたりして見える形にしていきましょう。これも記録と考えます。日記のようにやったことを箇条書きしていくのもいいですね。
その子に合わせた記録の仕方があると思います。とにかく、目に見える形で「がんばった」印をつけるようにしましょう。
コツ5:ごほうびを用意する
ごほうびは、がんばったあとに自分が自分でごほうびする、というのが理想のかたちです。うちの人から、モノやお金でギフト的にもらうのも、ときにはいいでしょうが、外部的なごほうびは、当初の目的からそれてしまいます。
自分が合格するための勉強です。中高生となればできたら、自分が自分を励ます機会ととらえたいところ。プチデザートでも爆睡でも、なんでも構いません。「ごほうびなんて必要ない」「やれたことが満足」となれば最高ですね。
- やる場所・やる時間を決める
- 好きな教科・やりやすい教科から始める
- 小さなステップを積み重ねる
- 結果を記録として残す
- 自分でごほうびを用意する
スマホやゲームとの付き合い方
スマホやゲームも勉強のうち?!
がんばったごほうびとして「禁止中のスマホやゲーム」かもしれませんね。逆に「スマホやゲームを勉強に使うならOK」とするご家庭もあるでしょう。
しかし、やはりルールは必要です。脳科学者によれば、アナログ的に教科書を開きノートにまとめたり辞書を引いたりする行動は「脳が働いている」状況を作りだしているそうです。逆にスマホやゲームの場合は、脳の必要箇所を働かせていないとか。
2024年度からデジタル教科書の本格的な導入(外国語)が始まります。ICT教育は海外に比べて10年以上遅れを取ってきた日本。しかし、その効果が本当にあるかといえば疑問だとする研究者もいます。
学校でもデジタル、家庭でもデジタルという時代が、遅かれ訪れるかもしれません。ただし、与えられるがままの教育環境が果たしていいのか疑問も残るところ…。教育環境の違いで、子どもたちの心と脳内環境も変わる時代だともいえます。
正しい情報を入手するのは困難な時代だからこそ、聞いたり見たりする情報に対して「自分はどう考えるのか」という主体性を大事にしたいものです。ルールを決めるとは、自分が決めるもの。スマホやゲームの付き合い方も然り、です。
- スマホとゲームを使うルールを決める
- アナログ的な学び方は学力向上に重要
- 自分で考え行動するのも”習慣化”
知的好奇心を習慣化につなげる
スパイスは習慣化にプラスに働く
習慣化を考える際に、重要な視点は前章でお伝えした「主体性」ともう一つ「知的好奇心」があります。習慣化には、やる気があろうがなかろうが机に向かう、その状況を作りだすことが必要なのですが、やはり「主体性」と「知的好奇心」は外せません。
人間はもともと好奇心が旺盛です。子ども時代は、見るもの聞くものすべてが不思議で興味が湧き、大人に「どうして〇〇なの?」と聞いていたことでしょう。それに対して大人がどう対応していたのか、すべてを丁寧に答えてくれた人もいれば、「それはもう決まっているの、そういうもの」と突き放した人がいるかもしれません。
答えを教える、教えないのではなく「あなたはどう思う?」と返していたとしたら、それは素敵な返し方です。好奇心は歳とともに廃れるものではありません。受験生であっても好奇心は必ずあります。もしも、やる気が何も生まれない…と悩んでいても、好奇心はあるのです。
ただ、気づいていないだけです。「受験勉強を習慣化」するまでは、結構な道のり、忍耐力がいります。それにプラス的なスパイスとして働くのが好奇心。単調に見える勉強の中に、やりたいこと、やりたいもの、興味をもったものを組み込んでいくことが必要です。
受験勉強の過程で「あ、これどういうこと?」「この意味分からないな」と思うことは多々あるでしょう。どんなことでも構いません。「とりあえず調べてみる」ことで、好奇心スパイスが役割を果たし、勉強の内容も持続力も伸ばしてくれるでしょう。
- 受験勉強にもスパイスは必要
- やりたいこと、興味をもったものを大切に
- 「とりあえず調べてみる」
まとめ
習慣化は単調さでなく工夫をプラスすればOK
今回は受験勉強の習慣化について、私の経験から感じる点をまとめてみました。習慣化するには、最初のうちは苦労します。しかし、歯磨きだけでなく、お風呂に入る、トイレで用をたす、自転車に乗るなど普通にできていることも最初は大変だったはずです。
習慣化すれば、当たり前になり苦でなくなります。そうなるまでに必要なのは、根気、忍耐、繰り返しなどの原理原則です。スマホやゲームは除けておくのも主体的に、分からないときにとりあえず調べるのは好奇心…というように、人間にとって重要な要素がたくさん絡んできます。
受験勉強の習慣化をこのような視点で見れば、大げさかもしれませんが人格の形成にとっても重要な通過点だと思えてきませんか。