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- 忘れるメカニズムは?
- 記憶を定着させるには?
- 暗記に特化したアプリは?
Mr.michizane
暗記を制す者が受験を制す!
受験生のあなたは、学習内容を理解しわかっているつもりでも、テストや受験の場面では忘れてしまうことがよくあると思います。
これは、あなたがその事項について実際には理解していないことが理由です。
情報が長期記憶に残っておらず、忘れているのです。
また、講座を受けたのに、翌日には習ったことをほとんど忘れてしまったという経験もあるでしょう。
しかしこれも、驚くことではありません。
受験生にとって「忘れる」メカニズムを理解し、学んだことを確実に暗記する方法を知ることが重要です。
この「忘れる」メカニズムは、エビングハウスの忘却曲線で説明できます。
エビングハウスの忘却曲線とは?
学習したことを確実に記憶するにはどうしたらいいのでしょうか?
エビングハウスの忘却曲線は、すべての受験生が知っておくべき重要な知識です。
これは受験生として、より良い結果を得るためにとても役立ちます。
まず、有名なエビングハウスの忘却曲線を見てみましょう。
- 20分後の節約率:58%
- 1時間後の節約率:44%
- 9時間後の節約率:35%
- 1日後の節約率:34%
- 2日後の節約率:27%
- 6日後の節約率:25%
- 1ヶ月後の節約率が21%
エビングハウスの忘却曲線は、「一度覚えた内容を再度覚えるためにかかる時間の節約率(どれくらい減らせるか)を時間軸で表した曲線」です。
このグラフを「20分後に50%忘れる」と誤解する人が多いのですが、そうではありません。
縦軸の「節約率」に注目してください。「節約率」とは、記憶している割合ではなく、「同じことを繰り返し記憶することで減少するコストの割合」のことです。
以下の計算式で理解しやすいでしょう。
節約率 =(節約できた時間または回数)/(初回に必要だった時間または回数)
例えば、1回目に10個の単語を覚えるのに5分かかったけれど、2回目に3分(2分の節約)で覚え直せたとしたら、「節約率」は2 ÷ 5、つまり40%です。
時間が経てば経つほど忘れやすく、再び暗記するのに苦労する、という意味です。
忘却曲線は克服できる!
エビングハウスの忘却曲線は、「忘れる」ことのメカニズムを解明しました。
それは、同時に「どうすれば記憶に定着するか」の具体的な方法を明らかにしてくれています。
エビングハウスの忘却曲線でわかることは、習得した知識を繰り返し復習することで、記憶が強化されることです。
学んだことを何度も復習することで、より長く記憶することが可能になるのです。
最適な間隔で復習することが、記憶の定着に重要です。
学んだ知識を長期記憶に完全に定着させるためには、定期的に情報を復習すればいいのです。
- 20分後の節約率:58%
- 1時間後の節約率:44%
- 9時間後の節約率:35%
- 1日後の節約率:34%
- 2日後の節約率:27%
- 6日後の節約率:25%
- 1ヶ月後の節約率が21%
効果的な反復のタイミングは?
エビングハウスは、復習が進むごとに、次の復習までに必要な時間が長くなってもよいことも教えてくれます。
つまり、はじめの復習は1時間以内、その次が1日後、6日後、2週間後、1ヶ月後というように、復習する間隔が広くなっても記憶に残りやすい、ということです。
最適な効果を得るためには、繰り返しの間隔を空けたほうが効果的なのです。
短時間に知識を詰め込んでも、記憶の効果は薄くなります。
新しい知識を10分以内に繰り返しても、忘却曲線の克服には役に立ちません。
つまり、戦略的に間隔を空けて繰り返し学習することで、脳は記憶を再構築し、記憶を強化できます。
復習には、特定の時間間隔を置くことが重要です。忘却曲線を克服するためには、単純な反復学習だけでは不十分なのです。
多くの受験生は、短期間でよい成績を取ろうとするため、無理な学習スケジュールを組みがちです。
しかし、短期間で大量の知識を詰め込むことは、記憶にとってマイナスとなります。
戦略的に間隔を空けることで、記憶が定着します。
記憶を定着させるアプリを利用しよう
では、どのように戦略的な間隔を空け、効率的な暗記スケジュールを構築すればいいのでしょうか?
パソコンやスマホなどのIT機器が登場する前は、紙と鉛筆で忘却曲線を攻略していました。
現在は、記憶を定着させるための便利なアプリが多数手に入ります。アプリストアを見れば、たくさんの暗記用アプリが見つかります。
しかし逆に、たくさんありすぎてどれを選べばいいのか、迷うこともあるでしょう。
ここでは、世界中で大人気の無料アプリAnkiを紹介します。
Ankiは、受験、医学部試験、司法試験、外国語学習、ギターのコードのマスターなど、さまざまな用途に利用される、暗記克服のための専用アプリです。
忘却曲線を克服する無料アプリAnkiとは?
それでは、Ankiの特徴を解説しましょう。
Ankiは、柔軟なカスタマイズ機能を備えた、暗記専用の無料アプリです。
名称は、日本の暗記=Ankiに由来しています。
Ankiの特徴は、その柔軟性にあります。
他の暗記用アプリでは、学べる内容があらかじめ決まっていたり、カスタマイズが難しいこともあります。
しかしAnkiは非常に柔軟性が高く、どんなテーマでもフラッシュカードを自作し、暗記できるのです。
また世界中のAnki利用者がオリジナルのフラッシュカードを作ってくれているので、それを利用してすぐに学習を始められます。
Ankiの機能・仕組みは?
Ankiは情報を記憶するための無料アプリですが、忘却曲線を克服する強力な機能も備えています。
Ankiは、記憶したいカードを、最適な間隔で繰り返し表示できます。
暗記の間隔は、Ankiがあらかじめ設定した標準設定を利用することもできますし、あなたの暗記力に応じて自由にカスタマイズできます。
つまりAnkiは、受験生が忘れる可能性が最も高いタイミングで、情報を適切に再表示してくれるのです。
Ankiの強力な復習機能は、自動的にスケジュールされるので、利用者は自分でスケジュールに悩む必要がありません。
忘れそうな情報のみを自動で繰り返し学習できるため、長期記憶に刻まれます。
Ankiを使い始めた瞬間に、勉強が今までよりも楽に感じられるようになるでしょう。
Ankiで暗記できる学習内容とは?
Ankiは、長期的に記憶しておきたいことを勉強するために役立ちます。
学習内容としては、次のようなものがあります。
Ankiは、あらゆる情報を学習対象にできます。
Ankiには、英文読み上げ機能や、穴埋め問題作成機能などもあります。
このアプリがいかに柔軟に受験生の暗記をサポートするか、ご理解いただけると思います。
- 新しい言語の語彙
- 医学部や法学部の試験
- 地理
- 歴史
- 国語
- スポーツのチーム名、場所、選手名
- 歌の歌詞
- ギターの練習
復習を1日も欠かしてはいけない理由
Ankiを利用する際の注意点がひとつあります。
それは「毎日利用する」ことです。
Ankiを毎日利用しないと、対象のカードがどんどん増えてしまうからです。
覚えるべきカードに加え、期限切れのカードも見直すことになるわけです。
これはとんでもない復習量になります。
Ankiは無料で使える記憶専用アプリです。
重要な情報を最適なタイミングで繰り返し学習できるため、Ankiを利用すれば、受験に必要な情報を効率的に暗記できます。
ですから、Ankiを毎日利用し、賢く活用して勉強するようにしましょう。
まとめ
受験生の多くは、学習したことを確実に記憶するにはどうしたらいいのか悩んでいます。
重要なことは、エビングハウスの忘却曲線について理解することです。
そしてそれは克服できること、最新のアプリを使えば戦略的に暗記できることを知ることです。
Ankiは、無料にもかかわらず、すぐれた反復機能と柔軟性を備えている、世界中で人気の暗記専用アプリです。
Ankiは、受験でより良い結果を得るためにとても役立ちます。
勉強時間を減らしながら良い成績を修めるために、今日からAnkiアプリを活用してください。
ちなみに、エビングハウスフセンと呼ばれる、「忘却曲線」を利用した付箋を神戸の女子高生が開発して大人気となっています。
エビングハウスフセンについては別の機会にご紹介しますが、忘れないアイデア、実にたくさんあるようですね。